和式から洋式へ!トイレ交換にかかる時間と工程
古くなった和式トイレを、快適な洋式トイレに交換したいと考える方は少なくありません。しかし、一般的な洋式から洋式への交換と異なり、和式から洋式へのリフォームは、より大掛かりな工事となり、時間も長くかかります。一体どれくらいの時間と、どのような工程が必要になるのでしょうか。まず、作業時間については、最低でも丸一日は見ておく必要があります。工事の内容によっては二日以上かかるケースも珍しくありません。なぜなら、単に便器を置き換えるだけでは済まないからです。最初の工程は、既存の和式便器の解体と撤去です。和式便器の多くは床に埋め込まれているため、便器周りの床のタイルやコンクリートをはつり、壊す作業が必要になります。この作業は大きな音や粉塵が発生するため、近隣への配慮も重要です。便器を撤去したら、次に給排水管の工事を行います。和式と洋式では、排水管の位置や高さが全く異なります。床下の配管を、新しい洋式トイレに合わせて適切な位置まで移動させ、設置し直す必要があるのです。この配管工事が、リフォームの中でも特に重要な部分です。配管工事が終わると、次は床の造作です。便器を撤去してできた穴を塞ぎ、床全体を平らにならすための下地を作ります。この上にコンパネなどを張って床を補強し、最終的にクッションフロアやフローリングといった新しい床材で仕上げます。床が完成して初めて、新しい洋式トイレを設置することができます。便器を固定し、給水管を接続、そして動作確認を行って、ようやく全ての工事が完了します。このように、和式から洋式への交換は、解体、配管、大工、内装、設備という複数の工程を伴うリフォーム工事なのです。時間はかかりますが、その分、完成した時の快適さと喜びは格別なものとなるでしょう。