快適なトイレ環境に欠かせないウォシュレット。しかし、取り付け費用がネックで導入を諦めている方もいるかもしれません。実は、ウォシュレットの取り付けは、いくつかの条件が揃っていれば、専門業者に頼まず自分で挑戦することで、費用を大幅に節約することが可能です。私自身も「取付工事は難しそう」という先入観がありましたが、実際にやってみると意外と簡単にできた経験があります。 まず、自分で取り付けるために必要な条件を確認しましょう。最も重要なのは、トイレに電源コンセントがあることです。ウォシュレットは電気で温水や便座を温めるため、電源は必須です。もしコンセントがない場合は、電気工事が必要となり、DIYでの取り付けは難しくなります。次に、給水管の分岐作業ですが、これは市販の分岐金具を使えば比較的容易に行えます。既存の止水栓に取り付けるタイプが一般的で、工具もモンキーレンチ一本あれば作業できることが多いです。 私が実際にウォシュレットを自分で取り付けた際の手順をご紹介します。まず、安価なウォシュレット本体をインターネットで購入しました。説明書を読み込み、必要な工具(モンキーレンチ、ドライバーなど)を準備。作業に入る前に、必ず止水栓を閉めて水の供給を止めました。次に、既存の便座を取り外し、ウォシュレットの固定プレートを取り付けます。このプレートがズレないようにしっかりと固定することがポイントです。 給水管の接続では、止水栓に分岐金具を取り付け、そこからウォシュレットへ給水ホースを繋ぎます。この時、水漏れを防ぐために、パッキンがきちんと挟まっているか、締め付けが緩すぎないかを何度も確認しました。最後にウォシュレット本体をプレートにスライドさせて固定し、電源コードをコンセントに差し込みます。止水栓を開けて通水し、水漏れがないかを十分に確認したら作業完了です。 作業時間は、慣れていない私でも1時間程度で済みました。業者に依頼すると数千円から一万円以上の工賃がかかることを考えると、自分で取り付けることで本体価格だけで済ませられたのは大きな節約でした。もちろん、作業に不安がある方や、水回りの工事に自信がない方は無理をせず専門業者に依頼すべきですが、基本的な作業内容を理解し、手順通りに進めれば、ウォシュレットのDIY取り付けは「安く」を実現する有効な手段となるでしょう。