ある週末の午後、突然トイレの水が流れなくなり、便器の水位が徐々に上がっていくのを見て、心臓がバクッと音を立てました。「まさか、このタイミングで！」と焦りながらも、まずは落ち着こうと深呼吸。幸い、完全に水が溢れるほどではなかったので、何か自分でできることはないかと頭を巡らせました。 いつもならラバーカップを使うところですが、あいにく家に常備していません。そこで、インターネットで「トイレつまり 洗剤」と検索してみると、様々な洗剤でつまりを解消する方法が紹介されているのを発見しました。我が家のトイレは最近流れが悪くなってきた程度だったので、軽度のつまりであれば洗剤でいけるかもしれない、そう思い立ちました。 記事を読んでみると、トイレットペーパーや排泄物が原因のつまりには、中性洗剤が効果的だと書いてあります。ちょうどキッチンにあった食器用洗剤が中性タイプだったので、早速試してみることにしました。まずは便器内の水位が高かったため、灯油ポンプを使って水をある程度汲み出しました。その後、食器用洗剤を100mlほど便器に注ぎ入れ、さらに50〜60℃くらいのぬるま湯をゆっくりと注ぎました。熱湯は便器を傷つける可能性があると書いてあったので、温度には十分注意しました。 そのまま20〜30分ほど放置します。この間に洗剤がつまりの原因であるトイレットペーパーや排泄物をほぐしてくれるはずだと、期待に胸を膨らませて待ちました。時間が経ち、いよいよ運命の瞬間。レバーを「小」で流してみると、ゴボゴボという音と共に水が勢いよく流れ出し、みるみるうちに便器の水位が下がっていくではありませんか！見事につまりが解消された瞬間、私は思わずガッツポーズをしてしまいました。 あの時の安堵感と達成感は忘れられません。まさか、普段使っている食器用洗剤でトイレのつまりが解決するとは夢にも思っていませんでした。もちろん、全てのつまりが洗剤で直るわけではないと理解していますが、軽度のつまりであれば、まずは洗剤を試してみる価値はあると身をもって体験しました。この経験から、日頃からトイレの異変に気づいたら早めに対処することの重要性を痛感しています。