離れて暮らす高齢の両親が、寒い冬のトイレで辛い思いをしていないか心配になり、私は昨年の冬にウォシュレットをプレゼントすることにしました。実家は築三十五年の一戸建てで、これまで一度もトイレの改修を行ったことがありませんでした。この実家への設置にかかった全費用の記録は、これから似たような状況で検討している方の参考になるはずです。まず本体ですが、掃除がしやすいフチなし形状で、かつ両親が操作しやすい大きなボタンのリモコンが付いた国内メーカーの瞬間式モデルを、ネット通販で約三万八千円で購入しました。次に取付費用ですが、地元の信頼できる水道業者に依頼し、現場調査を含めた見積もりを出してもらいました。実家のトイレを確認してもらったところ、幸いにもコンセントは十年ほど前のリフォーム時に新設されていたため、電気工事は不要でした。しかし、止水栓が壁の中に少し埋まっており、通常の接続ではホースが折れ曲がってしまうという指摘を受け、特殊な「延長継ぎ手」が必要になりました。この部品代と追加工賃として三千円が加算されました。最終的な工事費の内訳は、基本取付工賃が一万二千円、既存便座の取り外しと清掃が二千円、廃棄手数料が三千円、そして先ほどの特殊部品代を合わせて、合計で二万円(税込)となりました。本体代と合わせると、総額で約五万八千円の出費です。工事当日は私も立ち会いましたが、プロの職人さんは作業前に両親に操作方法の希望を詳しく聞いてくれ、リモコンを使いやすい高さに微調整してくれました。また、便器と床の隙間の汚れもこの機会にと非常に丁寧に拭き取ってくれ、両親はその心遣いにとても感動していました。自分で行えば二万円は浮いたかもしれませんが、古い配管の微調整や、プロによる丁寧な説明という付加価値を考えれば、この取付費用は決して高くはないと感じました。設置から一年が経ちますが、一度もトラブルはなく、両親は「毎日お尻が温かくて幸せだ」と言ってくれています。親孝行のプレゼントとしてウォシュレットを選ぶ際、取付費用を削ってリスクを負うのではなく、信頼できる業者に任せることで、贈る側も贈られる側も心から安心できる最高のギフトになるのだと実感しました。